彼を離れたままの冬
プリミティヴな感傷
救けない人
ためらいの縊死
神経症な手をさしのべて
日が沈む、また誰かがいなくなる
花のように私をつぶしてゆく手
あの幸福は醜かったでしょう
窓のない部屋
彼と眠り
夜と顔
やわらかな傷
シロップの匂いと冷えた肌
ときどきあなたが恐ろしくなる
晩春の待ち人
病んでいる子
死ぬまで眺めていてあげる
私じゃなかったのかもしれない
少女と別れ
この震えを止めてください
皮膚を食む
雨と埃・白い背中
失われたものへのアンチテーゼ
言わないでいてほしいことばかり
光に背を向けて
コクーン・ホテル
午前五時の街角
「いつか会いに行くから」
モノフォニー
諭したり黙ったりしないでここにいて
神様のせいにしてみたい
彼の標榜するアンチ・ニヒリズム